第73回日本体質医学会総会

The 73rd Annual Meeting of the Japanese Constitutional Medicine

会長挨拶

 平素は格別のご配慮を賜り、誠にありがとうございます。このたび、第73回日本体質医学会総会を、2023年9月9日(土)・10日(日)の二日間にわたり、本学、小川講堂・有山記念館講堂にて開催させていただく運びとなりました。

 様々な科学技術の進歩、AI等のデータ処理能力の向上をうけ、医学の世界は大きな転換期にあります。私が専門とする糖尿病に関しても、遺伝因子の解析が進み、数多くの疾患感受性遺伝子が解明され、遺伝要因に関する様々な知識が解明されつつあります。今後、遺伝研究の進歩の恩恵を受けて、糖尿病の患者さんの遺伝因子を考慮したうえで、個々に最適な治療法を提供できる日がくることも夢ではないかもしれません。

 このような医学の進歩が著しい今日この頃、もう一度「体質」という観点からさまざまな病気について考え、討論する場を提供したいと思います。体質は医学のあらゆる疾病の根本にかかわっていることをふまえ、今回のテーマを「体質医学の源流~遺伝子で体質はどこまで決まるのか?~」としました。本会においても例年と同じく、著名な研究者を招聘する特別公演や
特定のテーマに絞り活発な討議をおこなうシンポジウム、共催セミナーを予定しております。

 多くの皆様にぜひご参加いただき、実りある学会になるようご支援いただけましたら幸いです。

第73回日本体質医学会総会
会長 綿田 裕孝
順天堂大学大学院医学研究科
代謝内分泌内科学 教授